野尻湖とは
長野県北部・信濃町に広がる野尻湖(のじりこ)は、妙高山と黒姫山に挟まれた静かな湖で、その美しさから「芙蓉湖」とも呼ばれています。標高654mに位置し、四季ごとに異なる表情を見せることから、観光地としても人気のスポットです。
目次
歴史:ナウマンゾウが眠る、旧石器時代の湖
野尻湖は、日本でも代表的な旧石器時代の遺跡地として有名です。
1948年、湖畔でナウマンゾウの臼歯化石が発見されたことをきっかけに、現在まで毎年発掘調査が続けられています。
- 発見された主なもの
- ナウマンゾウの骨
- オオツノジカ
- 当時の石器
- 狩りに使われたと考えられる槍先形尖頭器 など
これらの発掘物は、約4万~3万年前の人類の暮らしを伝えてくれる貴重な資料です。
湖のそばには「野尻湖ナウマンゾウ博物館」があり、実物大のナウマンゾウ模型や発掘の様子、旧石器時代の生活を学べる展示が揃っています。

観光:自然とアクティビティの宝庫
野尻湖は、歴史だけでなく観光資源が豊富なのも魅力です。
● クルージング・遊覧船
湖全体をのんびり巡る遊覧船は、野尻湖の定番アクティビティ。
湖上から眺める妙高山や黒姫山は壮観です。
● カヌー・SUP・釣り
水質が良く、アクティビティのロケーションとしても最適。
夏にはSUPやカヌー、バス釣りも人気があります。
● 湖畔の散策
自然歩道が整備されており、季節の花や野鳥観察を楽しめます。
秋には紅葉が湖に映え、多くのカメラファンが訪れます。
● 冬の楽しみ
近隣の妙高高原・黒姫エリアではスキー場が多く、冬はウィンタースポーツの玄関口にもなっています。

アクセス
- 最寄り駅:JR黒姫駅(車で約10分)
- 車の場合:上信越自動車道「信濃町IC」から約5分
- 東京・名古屋からもアクセスしやすく、日帰りも可能です。
まとめ
野尻湖は
「太古の歴史」と「四季の自然」
を一度に味わえる、珍しいスポットです。
静かな湖面に癒やされながら旧石器時代のロマンに触れる旅は、
大人の教養旅としても、家族での学び旅としてもおすすめです。


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