英語を勉強していると
「英語ってなんでこんな語順なの?」
「なぜ動詞が先に来るの?」
「冠詞(a/the)って何のためにあるの?」
と疑問に思うことはありませんか?
この記事では、英語の仕組みを“日本語と比べながら”わかりやすく解説します。
英語学習者がつまずきやすい 語順・文法・時制・冠詞・前置詞 のポイントをまとめたので、英語に苦手意識がある人にもおすすめです。
1. 英語の仕組みの大前提:英語は「語順」で意味を決める言語
英語の理解で最も大切なのは、
英語は語順(word order)で意味を決める言語
だということです。
日本語は語尾(〜を/〜に/〜が)で役割が分かるため語順が自由ですが、
英語は語尾の変化が少ないため、語順がとても重要になります。
◆英語の基本語順(SVO)
英語は S(主語)+V(動詞)+O(目的語) が基本です。
例:
I play the piano.(私はピアノを弾く)
語順を変えると意味まで変わります。
例:
The piano plays me.(ピアノが私を弾く)
👉 英語は「誰が」「何を」「どうする」を語順で示す言語
これが英語の仕組みの中心です。
2. 英語の「動詞」が重要な理由:文の中心は“動詞”
日本語では主語を省略できますが、英語は主語と動詞がとても重要です。
英語は 「動詞が文の意味の中心になる」言語 だからです。
◆動詞が変われば文の型も変わる(文型)
英語には「文型」という考え方があります。
- S+V(例:He runs.)
- S+V+O(例:I like coffee.)
- S+V+C(例:She is kind.)
👉 英語の理解=動詞の理解
と言っても過言ではありません。
3. 英語の「時制」は日本語より細かい|時をはっきり示す言語
英語の大きな特徴のひとつが、
時制(tense)が細かい 点です。
日本語:
行く/行った/行っている くらいですが…
英語はもっと細かく区別します。
◆例:go の場合
- I go.(行く)
- I am going.(行っているところ)
- I went.(行った)
- I have gone.(行ったことがある/行ってしまった)
- I will go.(行くだろう)
👉 英語は “いつ?”を明確にすることで意味をはっきりさせる言語 です。
4. 英語の「冠詞(a / the)」の仕組み|英語は「情報の鮮度」を表す言語
冠詞は日本語にないので難しく感じますが、実はとてもシンプルです。
◆a と the の違い
- a:初めて出てくる情報(新情報)
- the:すでに共有している情報(既知情報)
例:
I saw a cat. The cat was very cute.
(猫を見たよ。その猫はとても可愛かった)
👉 冠詞=情報整理のツール(英語独自)
5. 英語の「前置詞」の仕組み|イメージで理解すると簡単
前置詞は、
位置・関係・方向を示す道具 です。
◆イメージで理解
- in(中)
- on(接触して“上”)
- at(点)
例:
- in the box(箱の“中”)
- on the box(箱の“上の面”)
- at the box(箱という“点”)
👉 英語は 位置関係を細かく描写する言語=前置詞が多い理由。
6. 英語の「語彙(単語)」の仕組み|英語は多文化のミックス
英語の語彙はさまざまな言語が混ざって構成されています。
- ゲルマン語(基本語彙:man, eat, house)
- フランス語(法律・料理:government, beef)
- ラテン語(学術語:science, education)
- ギリシャ語(医療・哲学:biology, democracy)
👉 同じ意味でも語彙レベル(やさしい/かたい)が違うのが特徴。
例:
- begin(始める・やさしい)
- commence(始める・かたい)
7. まとめ|英語は「語順」と「情報整理」で動く言語
英語の仕組みはシンプルです。
- 語順で意味を決める
- 動詞が文の中心
- 時制で時間を明確にする
- 冠詞で情報整理
- 前置詞で位置・関係を描写
- 語彙は多文化のミックス
英語は日本語と仕組みが大きく違いますが、
ルール自体は驚くほどシンプル です。
仕組みを理解すれば、文法も単語暗記も一気にラクになります。
英語学習のスタートに、ぜひ“英語の仕組み”を味方につけてください。

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